なんらかのSNSで宣伝が流れてきて興味を持ったので「瓜を破る」板倉梓 を読んだ。
※ネタバレあり
32歳で処女のまい子が主人公で、不倫報道とかを見た時の反応が私もほぼ同じ(結婚相手のみならず他の人とも?!)で共感した。
私は34歳独身で久しく恋人がいないので、恋愛に関してハードルはないはずなのに、『結婚してる』というとんでもないハードルを抱えた状態で不倫まで始めてしまうなんてどういうこと?!と思ってたところだったので、まい子の気持ちは分かると頷きながら読んだ。
ただ、処女のまい子が喪失する話かと思いきや(まぁ主軸ではあるが)、その過程がめちゃくちゃ丁寧に描かれている。相手の鍵谷さんも童貞というか恋愛経験もほぼ無さそうなので少しずつ2人の心の距離が近づいていく様がキュンとくる。
また、まい子以外の登場人物もそれぞれモヤることを抱えていて、それが他者との交わりで解けていくので、誰かしらには共感するのでは、と思わせる。
ちなみに、味園さんあたりに共感してしまう。
とりあえずまい子を大事にしてくれる人が出来て良かった〜!と思っている。
これからは鍵谷さんの人生も更に変わっていく(お仕事方面)のではと思わせる内容で既刊は終わってるので、その続きも楽しみ。
あらすじとなると処女喪失を目的に、といった内容になるかもしれないけど、そのあらすじでは語り切れない周囲の話が濃ゆいので、いわゆるエロ漫画ではない。