正反対な君と僕 の話

漫画レビュー?!

 

ジャンプ+アプリにて隔週月曜に連載中!

単行本は1巻が発売中!

 

周りの目を気にして空気を読むギャル鈴木と、無駄に人に合わせない谷のラブコメを主軸に他のキャラクターの恋愛やら内省やらも絡めている

 

まだ1巻までしか出てないのに、「次にくるマンガ大賞webマンガ部門2位!

私の目に狂いはなかった!と思った!!

 

絵柄がめちゃくちゃポップでどちらかというと少女漫画っぽいところもありつつ、略した絵柄の感じは少年漫画っぽい気もするし、ミニキャラの感じが可愛かったりもする。

 

鈴木はタイプの違う谷を好きになるけれどそれを周りにバレたくなくて谷に対してダル絡みばかりしてしまう、ってところから共感しまくる。

たまたま帰るタイミングが同じで一緒に帰るところから話が展開していく。

1話で鈴木と谷は付き合うのだけれど、大変なのはここからだったりするんでそこが丁寧に描かれているのが良い

鈴木は谷への恋心を周囲に宣言するところから変わっていくが、谷は谷で根っこは変わらないけれど鈴木達とのコミュニケーション取る中で自分の意図がうまく伝わらない事に気づいて考えて伝えるようになっている。

正反対な2人が付き合っていく中で、対話しながら世界を広げていくところが「そんな青春送りたかった」と思ってしまう。

 

鈴木、谷だけでなく、平、ニッシなどの心情もきっちり描かれており、キャラクターが魅力的。

何も考えてない山田に関しては彼の考えでなく、語りで心情を表現してたのがまた秀逸。

平は高校デビューしたキャラクターなので割と内省的なのでめちゃくちゃ考えるし、面倒臭いと言われそうなモノローグで、山田は単純な子であまり考えてない(直感派)なので自分では何も語ってない対比が効いてる。

ナベとサトの友人達のバランスも良い。

冷静で客観的そうなナベと何も考えてなさそうなサト。

ちなみにサトが谷くんに勉強を教えてもらって「無事この世の全てを理解した」って言うところがめちゃくちゃ好き。なんかアホ(褒めてる)な高校生っぽくて。

 

目下気になるのは山田とニッシがどう進展するのかと、時折出てくる「ガパチョ」の正体。

 

作者の前作、「氷の城壁」もめちゃくちゃ面白いのはまた別の話