nobrockドキュメントの話

テレビプロデューサー佐久間宣行氏が行った女性アイドルオーディションをYouTubeで見た。

本日が最終回で、合格者の発表回。

 

最終オーディション進出は15名で、合格者は9名。

佐久間さん的には「5か7で考えていたけれども9とした。」とのこと。

個人的にも5人や7人で奇数はセンター0番を置けるという意味でよいと思うし、

あんまり大人数だと個人を特徴まで覚えられないので、5-7というのは適正だと思った。それでも9人にしたってのは、9までしか絞れなかった佐久間さんの苦悩もうかがえる。

 

もともとこのオーディションは「青春高校」に出演していた女の子たちがアイドルとしてデビュー目指してたがどうにもうまくいかず、佐久間さんにプロデュースをお願いするところから始まる。

最終審査は青春高校組5人+一般10人。

春高校の子達のほうが佐久間さんたちによく知られているし、アドバンテージがあるような、新規の子達のほうが新鮮味という意味では優勢だしな、、、というどちらかが明確に優位になるようなものでもない状態。

 

以下ネタバレ。

 

合格者

・斎藤さん…青春高校組で、オーディションでネタ作ってきてた子。もともと大喜利強いんだろうか…?青春高校を見ていないので分からないが、結構ネタも考えられていて、R-1も1回戦は受かるのでは、、みたいな出来だった。

はっきりした笑顔なイメージで、ちょっと声質が野太い感じもあるけれど、これからリーダーとして頑張ってほしい!

・高梨さん…いわゆる美人さんなイメージ。すごく印象に残っているかといわれると微妙ではあったんだが、最後のアピールでネタをやったり努力できる子なんだろうなと思った。また、最終審査前に身内の葬儀があったり大変だったみたいだけどその中でも一生懸命頑張れていたんだろうな。

・佐々木さん…高校生で若い!ほわっとしている雰囲気だけど自己PRでいろんな担当を挙げていたと思うので、それのどれになるのか、また別の担当なのか楽しみ。

・吉村さん…ダンスオーディションの時、目が釘付けになったのはこの子。なんかカメラワークも他の子と違っていて(たまたまかもしれないけど)カメラマンさんもこの子の表情を撮りたいんだろうな(納得)という感じだった。

・日比野さん…青春高校組で序盤の動画では気が強そうなのかなと思ってたけど、それはたぶん鎧で本当は自信のない一人の女の子なんだろうなと思った。このオーディションのきっかけになった一人だし、年長者なので、リーダーなのかとも思ったが、どちらかというと根が明かるそうな斎藤さんにリーダーをお任せして日比野さんは自由にやる方が彼女のためなんだろうなと思った。

・夏目さん…合格発表の時、雰囲気変わった、かわいくなったと思った一人。

あと、めちゃくちゃスタイルがいい!と最終日になって気づいた。オーディション中、苦いお茶を飲んだ時の笑顔がめちゃくちゃ屈託ない、という感じの可愛さで、これは人工的には出せない彼女の魅力だなと思った。

・永松さん…めちゃくちゃ大人しくて声が小さくて大丈夫かと思ったんだが、歌声がすごくきれいでポテンシャルの高さを見せつけられた。あと、バラエティについてはインディアンス激押しで面白かった。彼女は掘れば掘るほど面白いタイプなのではないかな。

・林さん…この子は絶対受かるだろうなって思った。めちゃくちゃ逸材感ある。バラエティをあまり見てなかったようだが、それが逆にセオリー通りでない天然さを生み出している。歌があまりうまくできず、落ちたと思ったみたいだけれど、歌唱力についてはたぶん後から何とかなるし、それよりオーディションの場では堂々としていたところのほうが大事なんだろうな。

・藤崎さん…バラエティの時の回答の仕方がすごくて、スンっとした表情で面白い事を言えるので、そこは武器かも。あと、合格発表されたときのふと出る言葉もすごく秀逸なので、彼女が考えていることを言葉にするだけですごく面白いんだろうな。

 

今回落ちたこの中にはダンスや歌のスキルが受かった子よりも高い子もいて、

これがアイドルのオーディションの残酷さだと思う。

アイドルは歌やダンスがうまいからと言って受かる、下手だから落ちるという単純なものではない。下手でも練習で何とかなるし、それ以上に「この子を応援したい」と思わせる「何か」=オーラや雰囲気みたいなものが重要視されると思う。

下手だけど表情がいいとか、目を引き付けられる何かを持っているかどうかってすごく曖昧なものなので残酷だし、あきらめもつけにくい世界な気がしている。すごく理不尽。「練習した時間・努力」が時に足かせになったりする。

あるアイドルが「努力は必ず報われる」と言っていたが、アイドルのオーディションに関しては必ずしもそうではない。本当理不尽。

 

ただ、そんなオーディションでも、佐久間さんはじめスタッフがみんな優しくて、理不尽なことは言わない、オーディション然としたぎすぎすした雰囲気もなく、終始楽しく見れた。

これから落ちた子達がどうなる・どうするのかは分からないが、佐久間さんのコメントを大事にして、今後も楽しく過ごしてほしい。

佐久間さんは「彼女たちの人生はまだまだ長いから」と言っていたが、アイドルでいられるときなんて一瞬であることが多く、普通の人である時間が圧倒的に長い。それは朝井リョウ氏が昔ラジオで「つんくさんの曲で「私たちの人生はまだ始まったばかり」とアイドルに歌わせるのはすごい」と言われていたが、そのことを思い出した。佐久間さんも、「アイドルでいられるときは限られている。それ以外の時間が多い」という意識が強くあったように思う。それもまた私が佐久間さんを信用している要因になる。

 

このオーディションにかかわった子達の前途に幸多からんことを。