カードキャプターさくら劇場版リバイバル上映の話

観て来ました。

私はそろそろアラフォーに片足突っ込んでる年齢なので、カードキャプターさくらは小学生時代に漫画を読み、アニメを見、映画を観た世代です。

 

カードキャプターさくらは、私の性格形成に大きく影響している、と思っている。

・世の中に偶然はない、あるのは必然だけ

・誰かにとって何の影響もないことでも他の誰かにとっては地球がどかーんすることより辛いことがある

・好きな人が幸せなことが自分にとっても幸せ

など。あとは、まぁ、恋愛において多様性過ぎるので、「まぁそんなもんなのかな」と思っているとか?かな。

 

さて、アラフォーになって改めて見るカードキャプターさくら劇場版は、懐かしさでどうにかなりそうでした。。

あと、細かい点が気になって、「大人になるって嫌だな」と思った。。

 

大人になることで気になった点は、

・2学期終業式の後の福引で4泊5日の旅券を取って、その冬休み中(なんなら割とすぐ)4人も行けるものなのか?

・高校生2人と小学生2人の4人での海外旅行は大丈夫なのか?

・皆パスポートは持ってるのか?

・特に、雪兎さんは正体が月(ユエ)さんなので、戸籍やパスポートはどうなってるのか?(この点、コナンはパスポートがない点は言及されている。戸籍は?とは思うけど)

・知世ちゃんがさくらちゃんの衣装準備してるけど、今回、水に入るけど、「完全防水です」って言ってて、「知世ちゃん、予知能力ある?!」となった(常に完全防水かもしれないけど)

・12月なのに日本国内での服装薄すぎない?

・香港では半袖だが寒くないのか?(これは後から地図を見て、大分南の方だからそんなもんか…と納得)

 

昔はこんなこと気にならなかったのに、本当に嫌だ笑

 

一方、当時小学生だった自分では分かってなかっただろうことにもいろいろ気づいてそれは良かったなと思っている。

・さくらちゃんの恋心について

さくらちゃんは雪兎さんのこと好きだから、事あるごとに「…雪兎さん///」てなってるけど、その後の展開(雪兎さんに「さくらちゃんの一番は僕じゃないから」と振られる。しかも、「お父さんの好きと一緒でしょ」と言われる(少しは違うのに))を思うと辛くなってくる。

雪兎さんだって、さくらちゃんの気持ちの中に「お父さんへの好きとは違う好き」があること分かってるのに!!もう少し良い振り方なかったんかい…と今更ながら思う。

まぁ、のらりくらり躱さず、ちゃんと振ったのでさくらちゃんの一番=小狼であることに気づけたとも言えるが。

それと、さくらちゃんも薄々、「雪兎さんの一番は桃矢」であることも気づいてたのもあるか。。

 

 

・魔導士の恋

クロウリードを何年も何十年も探し待ち続ける魔導士はどんだけ一途なの…と思った。

結局、魔導士も昔の人だから亡くなってなお魂を本に残すの本当に強い気持ち。クロウリードから貰った髪飾りが当時貰った時より魔導士が作り出した世界での方が大きいの、それを気持ちの大きさというか魔導士の思い入れの大きさを感じた(ツバサでもサクラの世界では実際のものと大きさが違うという描写があった)脚本が大川七瀬さんなので、一貫性ぃぃ!と思った。

 

クロウリー

クロウはすごい魔術師だけど偏屈みたいなのをケロちゃんが言うけど、さくらちゃんがクロウカードの持ち主になるのを見越して可愛い杖準備したり、魔導士にプレゼントしたり、「水は流れゆくものですよ」と助言したり、めっちゃ優しくて良い人じゃない?と思うのですが、どうなんだろう…

というか、クロウリード、悪い男やな(言い草)

魔導士にプレゼントで気を持たせて、魔導士は亡くなってもむっちゃ根性出さな使えない魔法使わせて、自分は侑子さん死ぬのが嫌やからと願ってしまって死んだはずの侑子さんを留めてしまうなんて(HOLIC)…2人の女性の人生を狂わせてるじゃん…

 

李小狼

映画の時系列が、クロウカード編の途中のため、小狼くんはまだ雪兎さんのことが好きだし、さくらちゃんにもちょっと冷たい。カードでも恋愛でもさくらちゃんとライバルだけれど、叱咤激励する小狼くんは大人だなと思う。

小狼くんは割と冷静なキャラクターなのに、お母さんに通知表を出す時にドギマギしてしまうところに子供らしさも感じる。

冷静に考えて小狼くんが雪兎さんのこと好きなの、結局は「月の魔力に惹かれてた」という結末ではあるけど、それまでも特に変なこととして描かれておらず、さくらちゃん的にも「カードでライバルと思ってた人が恋愛でもライバルだった」ということに「ほえー」となったことはあったが、「仕方ないよね、好きなんだもんね」みたいなこと言う、優しい世界だなと思う。

本作は異性、同性、年齢差、人じゃない者との恋愛が描かれていて、別に普通ですよ、って顔してる。連載されていた25年前ってまだまだ同性愛とか今ほど言われてなかったような時代だと思うけど。これ少女漫画で幼い少女たちが読んでるから、「別になんでもありなんだな」って思わせてると思う。私も「へぇー」としか思ってなかったし。

 

同時上映 CLOVER

CLOVERは原作未読だが、「CLAMPノキセキ」などであらすじを読んだくらい。

綺麗な映像と音楽で纏っているが、内容はまぁまぁ残酷な描写もある。

小学生時代に観た時、「なんだこれは??」とあんまり分かってなかった記憶だけある。

今見ても全ては理解できてないけれど、昔よりはわかる気がする。

とりあえず、絵がすごく綺麗で「昔のCLAMPの絵」なのが懐かしさがたまらなかった…

ちゃんと原作読んでみようかな…けどちゃんと完結はしてないんだよな…CLAMPの悪い癖なのか当時の雑誌事情なのか…CLAMPは休載のち未完結がそこそこあるので、その点はどうにかしてくれんかな…と思っている。CLAMPほどの人気なら、雑誌が廃刊しても単行本のみで続ける選択でもそこそこ収益は得られそうなのに。

と、ファンが愚痴をこぼしてしまったが。。

 

 

久しぶりのカードキャプターさくらは懐かしくて楽しいものでした。もう1作の方もリバイバル上映しないかな